Autumn Leaves

2017年04月25日 00:00

4月7日の記事で、「All The Things You Are」と言うスタンダード曲が大好きだと書いた。

それに次いで大好きなのが言わずもがなの「Autumn Leaves」だ。多分ジャズメンから必ず1度は演奏していて、アルバムを出しているプロならば必ずレコーディングする、そんな超有名スタンダード。

その中で最も有名であろうバージョンがキャノンボール・アダレイ(アルトサックス)の「Something' Else」に収録されている楽曲だろう。

名義はキャノンボール・アダレイだが実質マイルス・デイヴィスのリーダーアルバムと言って良い。詳しくはネットで参照して頂くとして、レコード会社の制約、契約の問題があって当時、ブルーノートレーベルからはマイルス名義のアルバムを発売出来ず、キャノンボール・アダレイ名義としたって事だ。



マイルスのミュートされたトランペットが良いのは当然として、ここで注目したいのはキャノンボール・アダレイのサックスソロだ。軽快なサウンドを奏でるアルトサックスからこれでもか!、ってくらい切ないフレーズがバンバンと出てくる。

とにかく飽きないフレーズが満載。そしてマイルスのミュートソロ。音数の多いキャノンボールとは異なり、マイルスは少ない音数でこの曲を吹ききっている。そしてハンク・ジョーンズのピアノソロへと続き、11分と言う大作なのにあっという間にエンディングを迎えてしまう。6回連続で聞いたら1時間もあっという間。

あまりにも有名過ぎて、ジャズマニアに向かって「Something' Elseの枯葉(Autumn Leaves)が大好きだ」と言うと「君はビギナーだね!」と言われる可能性があるが、良いものは良いの!。

マイルスはこの後、ライブでは必ずと言って良い程この曲を演奏しているが、コード進行は枯葉だけで、もはや別の曲として演奏していたりして全く好きになれなかったりする。

せっかくなのでこの曲と比較の意味で、マンハッタン・ジャズ・クインテットのAutumn Leavesをどうぞ!。枯葉と言うタイトルなんだけど都会の夜を連想させるお洒落な曲に仕上がっている。



マンハッタン・ジャズ・クインテットは主にスタンダードを演奏する集団。スタンダード大好きな日本人の為に結成されたクインテット。まぁこれを好きだと言うとまたジャズマニアが物言いを付けそうだが、良いものは良いの!。


ソニー・クリスのAll the Things You Are

2017年04月07日 00:00

All the Things You Areと言う曲。若い世代は別にして30歳を超えていたら多分耳にしていると思うくらい超有名なスタンダード。

ジャズスタンダードで一番好きな曲は?、と問われたら即答、「All the Things You Are」と言う程、この曲が大好き。調べたところ、うちでMP3化しているジャズアルバムの中で12のAll the Things You Areがあった。

その中でも最高傑作と思うのがソニー・クリスのAll the Things You Areだ。とにかくノリが良い。また1975年の録音で音質がかなり良く、美しいベースラインを聴けちゃう。とにかく聴いて頂きたい。



ベースを聴くのは勿論の事、ピアノソロ部分がなんか惹きつけられる。最後の方で投げやりなフレーズがとっても面白いんだ。何かをイメージして指を動かそうとしたけど上手く行かなかったので途中で諦めた・・・、そんなフレーズが幾つかある。それが独特の間(ま)となっている。それがどことなくセロニアス・モンクっぽい。

「Out Of Nowhere」と言うアルバムに収録されており、このアルバムはとにかく何故か音質が良い。ベースを聴く為のアルバムと言っても過言ではないくらい。楽曲も全て素晴らしく、ジャズアルバムで何が良いか?、と問われたら全員にこれを薦める。

YouTubeでこれを探していたら別バージョンを見つけた。これは凄い!。こんな別バージョンがあったなんて初めて知った。



データーが記載されていないが、ベースラインの跳ね方や投げやり風のピアノソロ、同じメンバーでの録音と思われる。

そして上で「何かをイメージして指を動かそうとしたけど上手く行かなかった」の部分が、こっちのバージョンでは「多分これを弾きたかったに違いない」と思わせる程度に完成していたりする。最初の動画の2分30秒からの5秒と、別バージョンと思われる動画2分22秒からの5秒を聴き比べて欲しい。

ジャズはこの手の別バージョン(本来没になって世に出ない筈だったバージョン)がボコボコ出てくるから面白いんだ。同じアルバムがリマスターされたら必ずこの手のバージョンが出てくる。


バルネ・ウィラン

2017年03月28日 00:00

バルネ・ウィラン、テナーサックス奏者(ソプラノも吹く)。

前回の記事で紹介した「死刑台のエレベーター」のサントラ盤でマイルス・デイヴィスと共演した人。マイルスにのめり込まなければ知らなかったジャズメンだ。

フランス人のジャズメンって事でテクニック云々よりも叙情的なサウンドが得意のようで、そういうジャズが好きなものでなんだかんだと結構な数のアルバムを集めてしまった。この人、何故か五木の子守唄も「Talisman」と言うタイトルで演奏していたりする。

この人のアルバムで1枚選ぶとしたら・・・。

やっぱりフランス人でフランス流のジャズを聴きたいからこの人を選ぶ訳で、「French Story/ふらんす物語」がいいかなぁ。ジャズと言うよりもイージーリスニングとして聴くと良いと思う。アマゾンで調べたら今なら中古で339円のがある!(笑)。これはお買い得だ!。

今日紹介する曲は前回の記事と同じくAscenseur Pour L'echafaudだ。ピアノはLeft Aloneの作曲者であるマル・ウォルドロンだ。




死刑台のエレベーター

2017年03月26日 00:00

3月18日の音楽ネタのでは映画ラウンドミッドナイトを紹介した。そこから話を膨らませ・・・。

フランス映画でジャズと言えば・・・。

それはマイルス・デイヴィスが音楽を担当した「死刑台のエレベーター」。1958年の映画だ。勿論モノクロフィルム。

映画そのものはB級サスペンス物であるが、私個人はこの頃から1970年代までのフランス映画は何を見ても素敵に感じてしまう。ジャン・ギャバン、アラン・ドロンやカトリーヌ・ドヌーブ、そしてこの映画に主演しているジャンヌ・モロー、まぁ凄い人達ばかり。




この当時のフランス映画らしい音楽を聴いて「いいな!」と思ったら是非映画もどうぞ!。


ラウンド・ミッドナイトと言う映画

2017年03月18日 00:00

音楽ネタを書く時、頭の記憶だけを頼ると大きな間違いを犯すので確認の為、色々とインターネットでチェックをする。今回、デクスター・ゴードンが俳優として映画に出演した!、なるネタを書くので調べていたら、やたらに「レナードの朝」と言うキーワードで引っかかってくる。

なんじゃ?、あのロバート・デ・ニーロの映画だよね?、BGM、サントラ盤で演奏したのか?、と思って調べてみるとレナードと同じ病気の患者役として出演していたそうだ。うーん、今日の今日まで全く知らんかった・・・。

今回はその映画ではなく「ラウンド・ミッドナイト」と言う映画。

これはジャズピアニストであるバド・パウエルの実話を映画化したもので、ピアニストをサックス奏者に変更して、その主役としてデクスター・ゴードンが選ばれた。劇中の演奏シーンで演奏しているのは全員本物のジャズメンってんだから、ジャズ好きな見なくちゃいけない。

フランスとアメリカの合作との事だが、どこもかしこもフランス映画臭がプンプン。とにかく切なくて全てが叙情的に描かれていると言っても良いくらい。

ジャズ好きでなくてもフランス映画に少しでも興味があれば絶対に見て存しない映画だと思う。ご存じなかった方は是非、レンタルショップなどでご覧あれ!。

日本語字幕で見ているからデクスター・ゴードンがどれくらいの演技力かは何とも言えないものの、アカデミー主演男優賞にノミネートされたくらいだから、アメリカ人も認めた演技があったのだろう。

そんな訳で今日は映画タイトルにもなっている'Round About Midnightを!。

この曲はスタンダードと言っても良いくらい、色々な人が演奏しているので、まずはその中で恐らく尤も有名であろうマイルス・デイヴィスから・・・。



もうメロディが良過ぎる!。これがあの異端児セロニアス・モンクの作曲ってんだからびっくりする。そして上の演奏、ジョン・コルトレーンのサックスソロがこれまた切なくても素敵なのだ。メロディアスな演奏をさせたら時折マイルスよりも優れたフレーズを出すのが彼だ。

ただ、私個人はコルトレーンのソロに入る前の、ブリッジ部部分、チャッチャラッチャッチャ!、と言う部分が非常に煩く感じ好きじゃなかったりする。ただ、マイルスファンの中にはこれがあるからこの曲は最高なのだ!、なんて意見もあり、人それぞれだったりする。

マイルス・デイヴィスはこの曲を何度か吹き込んでいて、この煩いブリッジ部分のないスタジオ録音バージョンもあったりするのだが、そっちはそっちで他のアレンジが微妙だったりと・・・(笑)。

それでは実際にデクスター・ゴードンが映画の中で演奏したのが次。




Cheese Cake

2017年03月08日 00:00

ジャズのオムニバスアルバムばかりを集めていた頃があった。ジャズを聴き始めた頃だ。とにかく誰が有名でどんな演奏が優れているか知らなかったから。

その中でタイトルは覚えていないが、サックス奏者ばかりを集めたアルバムがあった。そこで聴いたのがコレ。



イントロのベースからマイナー(短調)のフレーズでメインメロディも哀愁漂う。そんな曲のタイトルが何故か「チーズケーキ」ってんだから印象に残らない訳が無い。ハードロックを演っているとマイナーコード進行に耳が馴染む事があり、この曲はかなりのお気に入りだった。

彼のアルバムはあんまり持っていない。ブルーノート時代の曲が全て揃っている6枚組の「The Complete Blue Note Sixties Sessions」を含めて数枚。それでも十分だったりする。

そんなデグスター・ゴードン、後に映画で主役を張る!。そのお話はまた後日!。


Cantaloupe Island

2017年02月24日 00:00

2月12日の記事でヤン・ハマーのライブでのドラムがトニー・ウィリアムスだった!、と書いた。

ふと、そうだ、あの曲のライブを紹介しなくちゃ!、トニー・ウィリアムスがハービー・ハンコックと演っている演奏を!。DVDは持っているのだがネット上で映像が見つからない。

と思って調べたら勘違い、トニー・ウィリアムスじゃなくてジャック・デジョネットだった。この人もマイルス・デイヴィスの下でドラムを叩いていた人。



ギターはパット・メセニーだ。この人のギター音って気持ち悪くて嫌いなのだが、フレーズが良いんだよなぁ。如何にもジャズ、フュージョンです!、と言うアウトノートを上手く使っている。以前はこの人のアウトノートの使い方を幾つか研究したりしていた。

この曲、ハービー・ハンコックの代表曲だ。次にオリジナルを聞いて頂こう。



トランペットが大好きなフレディ・ハバード。マイルス・デイヴィスとは異なる色っぽくファンキーなフレーズを得意としている。晩年は体調を崩してほぼ引退状態で、10年程前に亡くなった。

そして先に持っていると書いたDVDでトニーさんが叩いているのはコッチだ!。



トランペットは前述のフレディ・ハバード、サックスにジョー・ヘンダーソン、ベースはロン・カーター。そうそう、上のオリジナル音源もドラムとベースはトニーさんとロンさんだ。

これはブルーノートレーベルの記念ライブでのカットでこの時のフレディさんのフレーズは最高だったりする。

さて、この曲、コードはFm7x4、Db7x4、Dm7x4、Fm7x4。この曲のコード進行解釈として無理矢理調性音楽として超複雑解釈している人をネットで見るが、単純にモード曲だ。だから演奏はFドリアン、Dbミクソリディアン、Dドリアンを中心にフレーズを組み立てれば簡単で、ジャズなのにある程度スケールを理解していればすぐにジャムセッション出来ちゃう。

あとこの曲はFマイナーペンタトニックで弾けるなんて人もいるみたいだが、まぁ弾けない事もないが、超~カッコ悪いので止めた方が良い(笑)。


ジェフ・ベックのあの曲って・・・

2017年01月31日 00:00

私がジャズにどっぷりと浸かったのはこの10年の事。ジャズリスナー歴はたかだか10年しかないひよっこである。だから最初の5年はいわゆる名盤、名曲と言うものばかりを漁っていた。

情報はジャズ系の雑誌やハウツー本。ある時、チャールズ・ミンガスと言うベーシストを知った。ほとんどのジャズ本では「Pithecanthropus Erectus/直立猿人」と言うアルバムを薦めていた。確か図書館で借りたんだと思う。聴くとどうもしっくり来ない。要するにあまり好きな音楽性ではなかった訳だ。

その後、「The Best Of Charles Migus」と言うアルバムを手に入れた。ジャズを知る手っ取り早い方法はベストを集める事。それで好きなミュージシャンを見つけてのめりこんで行けば良い。

その中に「えっ?、何これ、まさにアレじゃん!」と思った楽曲があった。それが「Goodbye Pork Pie Hat」だ。



ジェフ・ベックがお好きな方はお判りだろう。ジェフ・ベックもこの曲を演奏している。おいおい、どっちがオリジナルなんだ?、なるほど、チャールズさんの方がオリジナルだったのね!。

この曲は1月19日の記事で紹介したアルバム「Wired(ワイアード)」に含まれている。このアルバムはホントに名曲揃い!。
それにしても何故ジェフ・ベックはこの曲をアルバムに収録しようと思ったのか?。この頃のジェフ・ベックはジャズに精通していたとは思えず、アルバムに参加したミュージシャンから色々と情報を提供して貰ったのだろうか?。



最初に聴いたのがこのジェフ・ベック版だったのでこっちの方が耳心地は良い。メインメロディの部分、ジェフ・ベックの方がためを作っている。チャールズ・ミンガスは単調に4ビートの中にメロディを乗せている。これにちょっと違和感があるものの、原曲は原曲らしい美しさがある。なんだかんだとサックスのソロパートが素敵過ぎる!。


ジャズに合う冬の飲み物

2016年12月16日 00:00

冬と言えば鍋!・・・、ではあるが、私が好む音楽は洋楽だからしてこれがちっともマッチしなかったりする。鍋料理にマッチする音楽は演歌しかねぇだろっ!、と思うのだった。

そう話を纏めちゃつまらない・・・。

冬と言えば子供の頃からホットココアだった。コーヒーや紅茶は夏でも飲むがココアは冬しか飲まない。

手鍋、もとい!、ここでは「ミルクパン」と言おうか。母親がミルクパンに少量のミルクにココアの粉を溶かしている様、懐かしい。それがホーローだったから今でもうちはホーローのミルクパンでココアを作っている。

一時期、ジャズに合う冬の飲み物と言う事でアイリッシュコーヒーにハマっていた時期があった。アイリッシュウイスキーは今の今まで飲んだ記憶が無いので正しくはバーボンとコーヒーのホットカクテル。

ぶっちゃけ、何杯も飲みたくなる程美味いとは思わなかったが、これは雰囲気で飲むもの。自分にとってジャズにはこれが一番マッチしていたと思っていた。

万人に判りやすく言えばウィンナーコーヒーにウイスキーが4分の1くらい入っているのがこのカクテル。ウイスキーにはバーボンを使っていたから、アメリカで発祥と言っても良いコーヒーとバーボンとジャズ、合わない訳が無い。

しかしこの飲み物。インドアで飲むとちょっとした欠点が出てくる。本来は寒いからコーヒーにウイスキーを入れていたのであって、シャツ1枚くらいで過ごせるくらい部屋を暖めていると酒に強くない体質もあろうが体が暑い!。顔が真っ赤になっちまう。

結果、そこからウイスキーを排除し、ただのウィンナーコーヒーを飲むようになった。そして生クリームと言えばココアだろ!、結果的に今はジャズを聴きながら心地良いと思うのはホットココアなのだった。


秋の夜長はジャズでもいかが? その2

2016年11月18日 00:00



秋の夜長はジャズでもいかが? その2

Pentax K10D, SMC PENTAX-FA28-70mmF4AL


もしこれからジャズを聞いてみたい、嗜みたい、そう思われるのなら何から聴くべきか?。今日はそんなお話を・・・。

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